赤い海



遅くなってみんな帰って行った。

太一に
「あず。なんかあったら、かけて。」と電話番号を渡された。


「え?・・・あぁ・・・うん」



かたずけに入った。


「ねぇ、あずちゃん」

「はい?」
花梨さんが切なそうに立っていた。

「洸の事・・・」

「・・・?」


「あずちゃんが別に好きな人がいたら、全然いいんだよ?」
「え?」
「あずちゃんがほかに好きな人が出来たら、全然いいの。無理しないで?あたしたちの事は気にしなくていいから!!」

「・・・え?・・・。」




何を言ってるの??あたしは洸をこんなにも好きなのに

こんなにも思ってるのに・・・・


どうして?

























< 169 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop