赤い海


「ただいま」

「おじゃまします」

「おかえり!」


「七瀬君!久しぶり!」

「あ。先輩」


「え?先輩!?」

「知らなかったのー?!」


「花梨先輩と同じ高校」

確かにこの前の卒業パーティーで、花梨さんに腰が低いというか・・・・なんというか・・・



「で?七瀬君はどうしたの?」

「あたしが話をしたくて・・」

「そっかそっか!洸希くん寝ちゃったね!あたし布団に連れて行くからリビング空けるよ!」

「ありがとうございます」



お茶を出して向かい合って座った




「あたしさ、洸が亡くなって、洸希が生まれて・・・何か次から次へとって感じで・・・。」



「あぁ。・・・だろうな、」


「洸の事はまだ大好き。でもね、辛すぎるの・・・・昨日まで一緒に誕生日を祝っていたのにいきなり消えちゃたの・・・・思い出とあたしと洸希を残して・・・
約束も・・・・全部・・」



「・・・。」



「洸のお墓に行くのも、洸の匂いもまだ涙が出てくる。」










< 179 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop