赤い海
若いまま
朝
「おはよう・・・あずちゃん」
と美鶴さんが言った
「・・・おはようございます」
顔を合わせずらい
「・・・。」花梨さんの顔も見れない
でも、あたしが何をしただろうか?
あたしは頑張ってきた・・・。なのに・・・。
「本当に・・・ここでるの?」
「再来週には」
「もうちょっとゆっくり・・」
「洸希幼稚園行くから支度して。」
「・・うん!」
今は何も話したくないよ
だってここを出ちゃダメな理由って何?
お金の心配?
洸希が寂しい思いをする?
そのときはあたしがいるから大丈夫。
あたしが洸希を守るもん
あたし洸希のままだもん。
黙って支度をしてた
「洸希いくよ」
「まって!」と、トテトテと走る洸希を後ろにずかずかと進んでいく
「まま。」
「・・・。」
「まま。」
「・・・。」
「・・・。」
ごめんね洸希あたしはまた人を知らぬまに傷つける・・・。