赤い海


暗い道・・・・鉄の匂いがツンと来る。
あたしは生まれたときから幸せ何て信じてなかった。

いつものように起きる朝。
あたしはまだ15歳だから学校に行かなくちゃいけない。

ジリリりリりッ

「うるさいなあ。」


小さな倉庫に汚い部屋。

家族なんてとうの昔にいなくなった。
この世界は何でも手に入る・・・・そんなことは無い。

いくら泣き叫んでも・・・わめいても・・・

人を殺したとしても・・・・手に入らないものはある。



いつものように支度を済ませ部屋を出る。


そしていつもの道を当たり前に進んでいく。




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