赤い海
あたしは目隠しを外す。
「わああああああああ!!!!」
目の前のは空がさかさまになったような綺麗な夜景でした。
こんなベタな感じだけど嬉しかった。それが嬉しかった。
「どう?きれいでしょ?」と笑う洸
「うん!!本当にありがとう!!!あたしすっごくすーーーっごく嬉しい!!」
「あずが16になったら結婚しようぜ」
とあたしにネックレスを渡す洸
三日月のネックレス。
泣きだすあたしに洸はあたふたとする
「ご・・ごめん・・・さすがにはええよな。」
とちょっとシュンとする洸
「あははっ、 あたし洸のお嫁さんになりたい!」
「本当か?」
「あたりまえだぜー!!」と笑うあたしの目には涙。
洸とあたしの影が重なる。
「あたしね・・・生きててよかったよ」
「あぁ。俺はあずの両親がどんな人でも凄い感謝してるんだ。」
「・・・なんで?」