赤い海
独り
ガチャッ。家に入ってリビングへ行った
「た・・だいま」
誰もいない。分かってたけど寂しかった。
今は4時半過ぎ。
少し薄暗くなって、また寂しくなる。
「洸・・・。」
小さくつぶやいた。
あたしは横になって眠りについた。
8時に一度目を覚まして冷蔵庫を開けた。
まだ帰ってこない。
ずっと独りだったくせに・・・・寂しくなる
カチコチと時計のおとだけがする。
ルルルルルルルルルルルルルルルルッ
と電話が鳴る。
「はい・・・・。」
「もしもし・・・あず?」