赤い海
なかなか帰ってこない。
あの電話から2時間くらいたったころ、また電話があった
「もしもし?」
「・・・はい」
花梨さんだった
「今日帰れそうにないから、兄ちゃんに言っておいて!あたしが言うと怒られるから」と笑う花梨さん
「あ・・・分かりました!」
といって電話を切る。
本当に心配になってきた。
あたしは探しに行こう!と思って家をでたとき
「あず?」
「こ・・・洸!!」
と言って洸に抱きつく。
「ねぇ・・・どうしたの?」
「うん」
「洸?」
「うん」
とりあえず二人で家に入った
「今日花梨さん帰れないって」
「・・・」
「そうだご飯食べた?」
あたしは沈黙にならないようにしゃべり続けた。