赤い海


あたしたちは中庭へ出た

「あの時はごめん。かばってくれてありがとう」

「・・・あのさ」
とるーちゃんが言う
「赤い海事件のって・・・。」
「うん。あの子供ってあたしなの・・・。」

「え?」と二人が驚く

この前の先生の事も言った
裏切られたことも洸の事も


二人は泣いていた。あたしは驚いた
「あず。ごめんね・・・気づいてあげられなくて」
「辛かったよね・・・。でもあたしたちがいるから」
と二人が泣きながら言った


「ごめん・・・ありがとう・・・。ありがとねッ」

あたしたちは泣きながら笑った

「ゆり酷い顔ー!!」るーちゃんが茶化す
「っさいなー」
3人で笑った。

「あ・・・そういえば」とゆりが言う
「何?」
「美香の事・・・あれごめん」
るーちゃんも続いていう
「あたしもごめん。あれ言ってないって分かってたけど少しショックで」
「え・・?・・・大丈夫だよ!!そんなの!!」
過去はどうでも良い
今が幸せならどうでも良い

美香はクラスが離れて関わることが無くなった




3人で教室へ戻った。











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