赤い海
「ただいまー!」と洸の声がする
「・・・お帰り」
「ん?どうした?」明らかに機嫌の悪いあたしを心配そうに見る
「別に・・・」
「・・・そっか」
少し心配そうにあたしを見て、けど気にしてないようにする
洸の優しいこと。
あたしから話すまで聴かないでくれる
「ごはんたべよっか!」
と支度を始める洸
「うん。」といって2階へ行った。
心配してるって分かってるけど、言いたくない
それから少しして洸があたしの部屋のドアを開ける
「あず、ごはんだよ」と優しく笑う洸
その顔にキュッーと締め付けられる。でも
「うん」
素っ気なく返してしまう
「あず具合悪い?無理しなくていいよ?」
「・・・がぅ・・・。」
「ん?」
「違う!!」つい叫んでしまった。
「あず・・?」心配そうに聞く声がする
あたしは洸に八つ当たりをしてしまった。