赤い海
あたしたちは近くのベンチに座った。
「君名前は?」
「あず・・・・あなたは?」
「俺は洸!!てかいくつなの?」
「15・・・。」
「え!?・・まぁそうか・・・制服着てるもんね」
「洸・・・さんは?」
「はは!洸でいい。・・・18だよ!」
「・・・・ふーん。」
洸は別にかっこいいわけでもない。
世話好きなお兄ちゃんみたいな人。
「あずは何があったの?」
「・・・。」
何から言えば良いんだろうか?
洸は知ってるのだろうか・・・赤い海の事件・・・。
「別に無理して言わなくていいよ!」
洸は笑って言った。
「次会う時でも、その次会う時でも、その次の次でも・・・あずがいいたいときで。
言いたくないなら言わなくてもいい。あずが思う存分俺を利用してよ」
「・・・次もあってくれるの?」
「あぁ」
洸の優しい声があたしの体中をつつむ。
洸は・・・・裏切らないよね・・・・?