赤い海


「あずって・・・好きな人いるの?」

「え?・・いないよ」

「そっか」


なんでそんな質問したんだろう

あたしは人を愛すことが怖いんだ。
あたしはこの世に永遠の愛なんてなんて思う。

「洸は?」

同じ質問をしてみた。

「何で?」

「いや・・・何となく・・・。」


予想外の返事だった。
少し冷たい洸の返事に少し苦しかった。
それに少し気になった。


「俺はね・・・人にあんま恋しないんだよね。」

「え・・・なんで?」

「こわくてさぁー。離れていくのが怖いんだ・・・。」


洸にいつもの笑顔はなかった。

「・・・うん・・・わかるよ・・・。」


洸はえ?っと聞き返した。



洸が話してくれたならあたしだって話さなくちゃ。



「洸・・・・今からあたしが話す事聞いても・・・そばにいてくれる?」




「あぁ。一生そばにいるよ・・・ゆっくりでいいよ・・・。」



「赤い海事件ってしってる?」


「・・・あぁ。」



「あのね・・・・








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