被害妄想ダーリン
「慎一さん…」
「なんや?」
「幽霊と手を組んで俺を殺すつもりですね!」
そう言うと慎一さんは笑った。
「あほか。
幽霊に手かりやんとでもお前を殺れるわ。」
はう!
慎一さんはケタケタと笑っている。
「なんや?狭子はここでバイトしとんのか?」
慎一さんがそう言うと狭子さんはコクリと頷いた。
「へえー。
外に出るのが苦手な狭子がねえ。」
慎一さんは嬉しそうに笑う。
「なんか…修司さん…達見てたら…
外出て…楽しい事あるかな…って」
え……?
「なんか…見てて…楽しいねんもん…クッ…」
そう言って狭子さんは奥へ入っていった。