被害妄想ダーリン

プルルルル…



「びくっ」



トンネル内では携帯電話の音すら不気味に鳴り響く。



「おー。
慎二。どないしてん?」



鳴ったのは慎一さんの電話。
相手は慎二のようだ…。




「やることないから
後つけてきてた?

で、迷った?


…じゃあ場所説明するから
絶対来いよ。

今からめっちゃ面白そうな事すんねんから。」




えー…。
面白くないよ!


怖いよ!



慎一さんは場所の説明を終え、
電話を切った。




「俺、慎二や警部補ら待っとくから
お前ら先行ってこい」




えー…。



「修司!
お前男やろ!

先頭歩け!」



皆の後ろをしぶしぶ歩いてると、
後ろから蹴飛ばされた。



「修司くん!
大丈夫!?」




真知子ちゃんが近づいてくる…。




「お腹の子を守れなくてごめん…」




「いや、
まだ出来てないから」




…あ。
そーでしたね。
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