被害妄想ダーリン


トンネルを出ると、
辺りは普通の山道。



「ホラーな感じじゃないけど」



俺がそう言うと



「まあ、
まだ昼間だからね。」



真知子ちゃんがそう言った。



ああ…
なるほど。


夜じゃなかったのね。




「って…あれ?
狭子さん?」



目の前をスタスタと歩いていく
狭子さん。




「やほ~
修司!

何面白いことやるん?」



慎二…。
もうやってきたのか。



慎二は俺の肩に
アゴをのせてきた。



うざい。



「あっ!
修司待って!」



慎二を置いて狭子さんの後を歩く。




「まってえ~!
修司!

お腹の子を置いてどこ行くつもり!?」



できてない!
てゆうかできないだろ…
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