被害妄想ダーリン
あいたたた~…。
……ん?
皆目をつむって手を合わせている…。
あ!
そうか!
願い事か!
えーと、
えーと、
『平和な世の中に』…
無難すぎるか?
『幸せに』…
いや、俺は真知子ちゃんと結婚出来て幸せを満喫してるし…
なにか…
なにか…
………あっ!
「真知子ちゃんと同じ学校で高校生活を過ごしたかったです!」
これでよし!
…ん?
何か視線が痛い…。
目を開けると皆が見ていた。
「修司くん。
声に出さなくていいんだよ?」
顔を赤くした真知子ちゃんが言う。
「あはは…」
照れくさくて俺も笑った。