被害妄想ダーリン
二回目の高校生活
白馬と妖精
眩しくて辺りが見えない…。
まぶたを覆った光が無くなったとき、
おそるおそる目を開けた。
目の前には、
桜の木があった。
あきらかに、
さっきとは違う場所。
「え…
ここどこ…」
辺りをキョロキョロ見渡すと、
ある異変に気づいた。
「……セーラー服!?」
そう。
私はセーラー服を着ていた。
「え、
なんでなんで?」
“真知子ちゃんと同じ学校で高校生活過ごしたかったです!”
…もしかして。
―――ザァッ…ッ
桜吹雪。
そっちの方に顔を向けると、
ひとりの男の子が立っていた。
「修司くん…」
目の前には学ランを着た修司くんがいた。
「真知子ちゃん!」
修司くん…
学ラン似合うなぁ…
…って違うわ!
「ほかの皆は!?」
「さぁ…」
…………パカラパカラ…
……………ん?
『ヒヒ――――ン!!』
なんじゃあ!?
突然現れた“白馬”に、
私と修司くんは驚きを隠せなかった。