被害妄想ダーリン
教室に入り、
クラスの中を見わたす。
「お~!
修司!こっちこっち!」
教室には慎二くんがすでに席についていた。
「慎二!
他の皆は?」
「おんで~。
ほら。」
慎二くんが指をさした方向には、
由梨、
チヨちゃん、
ケツ子、
狭子さん
がいた。
「力くんは下の学年。
大和くんと椿ちゃんは中学校におるって」
「慎一さんと叔父さんは??」
慎二くんは
『さあ…?』
と首を傾げた。
「へえー。
私以外にも関西弁の子おるんや」
美希が慎二君に興味をしめしている。
「おっ!
お前らもう友達できたんか!?
俺、森川慎二!
よろチクビ!!」
「あー…
よろしく。」
美希は苦笑いした。
「ははははは!
キミ面白いね!」
妖精が笑った。
「おおー!
自分も負けてないで!」
そりゃ、
この格好じゃなあ…。
私達がそう話しているうちに
チャイムが鳴った。