被害妄想ダーリン


チャイムが鳴ると
教室のドアが開いた。


「ほら、
皆席つけー。」



はーい…




……って!?



『慎一さん!?』



私と修司くんの声がハモッた。



「なんや?」



「なんや?じゃないですよ!
なんでここにいるんですか?」



「なんでって…
見ての通り、教師や」



慎一さんの格好を見ると、
スーツ姿…



教師…
慎一さんが教師…



「今年のクラスは関西弁が多いね!」



妖精はにこやかに笑う。



「ええなあ。
なってみたかってん、教師。」



いやいやいや…
ドS教師とか嫌なんですけど…



「ちなみに
叔父さんは…」



修司くんが聞くと、




「警部補?

教頭や。」




教頭…




「大丈夫か、
この学校…」



ボソリと呟いて
席に着いた。
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