被害妄想ダーリン

委員会が終わり、
修司くんも妖精も委員会があるので私と美希は二人で帰る事にした。


「なあ、真知子、
うちの家寄っていかへん?」


「えっいいの!?
行きたい行きたい!」


そう言って、
美希の家に寄る事にした。



「ただーいまー」



玄関のドアを開けると、
誰かが階段を下りる音が聞こえた。



「美希ー!
お前っ!お兄様のプリン食べたやろお!?」



…誰?
美希のお兄さん?



「あ、真知子。
コレ、うちの兄貴」



「はじめまして、
前川真知子です。」



「はじめましてー。
って!お兄様を『コレ』って言うな!グレちゃうぞっ」



美希のお兄ちゃんはぷんぷんと怒って二階へと上がって行った。



「頭、ワカメみたいやろ?」



美希がそう言う。
た、たしかに…


って、失礼だな。



「じゃ、私の部屋いこっか」



そう言って二階へと上がって行った。
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