被害妄想ダーリン
ネガティブVSポジティブ
体育祭
ついにこの日が来てしまった…。
体育祭。
欠席したかった。
でもそれは美希も同じ気持ちだし、
美希もちゃんと来てる。
グラウンドに椅子を運び終わり、
その辺でウロウロしていると…
「真知子ちゃ~ん!」
修司くんが私を呼んでいる。
「どうしたの?」
「ちょっと来て!」
そう言って校舎内に連れて行かれる。
近くの空いた教室に入り込んだ。
「いい?
真知子ちゃん、相手は強敵だからね!」
「はい?」
何を言い出すかと思えば…
「あ、あの…
何の話?」
話の筋が見えない私は修司くんに問いかける。
「ヒカルの事だよ!
きっと凄い罠を仕掛けてくるに違いない!!」
ああ~…
その事ね…
「だから!
副隊長の真知子ちゃんにも頑張ってもらわないと!!」
おいおい…
「勝手に副隊長にすんなっつーの!」
「ヤツに勝てる為には君が必要なんだよ!」
格好いい事言ってるけど、
私はそんな戦力持ち合わせていません!!