被害妄想ダーリン


「ぶーっ!凄い面白そう」



と、由梨が口を押さえながら楽しそうにしていた。



「どっちが勝つんやろなあ!楽しみや」



慎二くんも楽しそう。


一番はじめに走るらしく、
スタート地点で待っている修司くんと妖精。


二人の会話が聞こえてくる…。



「ジョージ!キミはどう見ても運動オンチそうだけど?」



修司くんを挑発する妖精。



「そんな事ないよ。
キミのような敵相手に勝つ為に色々鍛えてるからね!」



そうなのか…。
初めて知ったけど。



「てゆうか、いつも馬に乗ってるヒカルに言われたくない!」



修司くんも妖精を挑発する。



「おお~!何か緊迫してきたでっ」


「ぎゃーっ。超楽しみっ」



ワクワクしながら見る由梨と慎二くん。



「では、よーい…」


あ…始まる…


「ドン!」


ピストルと、音楽と共に走り出す三年男子。


「うわ…修司くんと妖精…早っ」



他の三年男子とかなり差をつけて走る二人。
修司くんと妖精は互角だけど…
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