被害妄想ダーリン



玉入れの種目が始まり、
一斉に玉を投げる三年男子。



「すごーい!
修司くん、入ってる入ってる!」



由梨が拍手しながら応援している。



確かに修司くん、
たくさん入ってる…。



妖精はなかなか入ってないみたい。




『はい、そこまでー。カゴを下ろしてください』



結果、修司くんのチームの勝ちだった。




「ごめんね、ヒカル!今回は俺の勝ち!」



「悔しいけど、仕方ないね!今回は負けを認めるよ!」



二人は笑って言っていた。






しばらくして閉会式。



最終結果はジョージチーム(赤組)だった。





「まあでも…個人的には引き分けだね」


「そうだね!でも今回は負けにしといてあげるよ!」




「次は期末テストで勝負だ!」



おいおい…まだ勝負すんのかよ…。

< 54 / 85 >

この作品をシェア

pagetop