被害妄想ダーリン
「えーと…ここがこうなって…」
勉強モードの修司くん。
必死だなあ…
…こうやって静かにしてれば
本当にカッコイイのに…
ジーと見つめてると修司くんが私に気付く。
「どうしたの、真知子ちゃん。
何かわかんないとこあった?」
「いや…っ、別に…」
首を横に振る。
勉強しよう!
勉強!!
わかんないとこ…か…
なんかもう全部分かんないっす…。
「どこ?」
え、えー…別にって言ったのにー
「ぜ…全部?」
「………。」
「………。」
は、恥ずかしい…
「分かった。
そういえば真知子ちゃん数学苦手だったね。
一緒に解いていこうか」
「ご、ごめんね」
修司くんは、
『いいよいいよ』
と言って教えてくれた。
修司くんは勝負があるのになあ…
ごめんね。