被害妄想ダーリン

バカンス


ジリジリと肌を照りつける、八月の太陽。


七月は、宿題を終わらせる為に頑張って奮闘していた。



『どっちが早く宿題を終わらせるか勝負しないかい?』



妖精がそんな余計な事を言うから私まで巻き込まれたんだ。
どっちが勝つでも無く、勝負は終わった。


「まあ、いいや!今日は海行けるし。」



宿題は終わらせてあるので気兼ね無く遊べるのが嬉しい。
そんな事を考えてるすきに、修司くんの家に着いた。


「真知子ちゃん、
今日はたっぷり遊ぼうね!」


「うん…って何!その荷物!」



修司くんは両手に抱えきれないほどの荷物を抱えていた。



「え…ビーチバレー用のビーチボールでしょ。
シャチのうきわに砂のお城作るための…」


「いや、説明はいい。」



っていうか…


「なんで家から水着なのよ」


「え…いいじゃん。
慎一さんが連れて入ってくれるらしいし」



え…慎一さんが?



「おー。修司、はりきってんな。」


「慎一さん!おはようございま…ゴビュオッ!!」


慎一さんは修司くんのミゾオチに殴りかかった。


「よし!気合も入った事やし、行くか!!」



…気合入ったの、修司くんだけです。
…てゆうか、修司くん失神してます。


「おい!修司!さっさとしろよ!」


…あなたが殴ったせいじゃないですか。
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