被害妄想ダーリン
次の日の朝、
バスで奈良に向かう。
「大仏の手の上って何人くらい乗るんだっけー?」
修司くんがそう言うと、
「ジョージ!乗りたいのかい?
なんなら協力してあげなくもないよ!」
妖精は『ははは』と笑って
修司くんと話す。
乗る気かよ…あいつら。
心配になって二人を見ていると、美希が話しかけてきた。
「真知子、何か心配事でもあるん?」
「へっ?」
…ば、ばれた?
で、でも、本当の事はいえないしなあ…
「なんかあるんやったら、協力すんで?
悩みあるんやったら聞くで?」
「ううん、大丈夫!」
私って顔に出やすいのかなあ…。
駄目だな、しっかりしないと!
頬をパン、と叩き、気合を入れる。
「マッチー!
新しい遊びかい?
手伝うよ!」
そう言って妖精は私の頬を叩こうとする。
「痛い!痛いってば!
やめてーーーーーーーーー!!」
妖精に叩かれそうになって、
痛くもないのにはしゃいでいた。
「ははは、
冗談だよ、マッチー」
妖精もニコッと笑った。
いい笑顔をするヤツだと思った。
バスで奈良に向かう。
「大仏の手の上って何人くらい乗るんだっけー?」
修司くんがそう言うと、
「ジョージ!乗りたいのかい?
なんなら協力してあげなくもないよ!」
妖精は『ははは』と笑って
修司くんと話す。
乗る気かよ…あいつら。
心配になって二人を見ていると、美希が話しかけてきた。
「真知子、何か心配事でもあるん?」
「へっ?」
…ば、ばれた?
で、でも、本当の事はいえないしなあ…
「なんかあるんやったら、協力すんで?
悩みあるんやったら聞くで?」
「ううん、大丈夫!」
私って顔に出やすいのかなあ…。
駄目だな、しっかりしないと!
頬をパン、と叩き、気合を入れる。
「マッチー!
新しい遊びかい?
手伝うよ!」
そう言って妖精は私の頬を叩こうとする。
「痛い!痛いってば!
やめてーーーーーーーーー!!」
妖精に叩かれそうになって、
痛くもないのにはしゃいでいた。
「ははは、
冗談だよ、マッチー」
妖精もニコッと笑った。
いい笑顔をするヤツだと思った。