被害妄想ダーリン

その時、
家のインターホンが鳴った。


「はい?」


玄関のドアを開けると、
そこには美希と妖精の姿が。


「ど…どうしたの…」


私が驚いてると、
二人は笑った。


「この間、慎一先生に会って、
二人がここに住んでるって教えてもらってん」


「そうなの…
あ、あがって?」


「おじゃましまーす!」


「お邪魔するよ!
あ、ケインは駐車場にくくりつけてるから!」


…白馬で来たんかい。


「ジョージ!
久しぶりだね!」


「あ、この前収録したやつ、
見てくれてんねやあ!」


修司くんはビックリしていた。


「ヒ…ヒカル?」


「そうだよ!」


「いや、
ヒカルに似た誰かが俺を騙しているのかも知れない…」


修司くんは勝手な妄想をした。


「修司くん、こんなんが何人もおると思う?」


美希がそう言うと、
修司くんは笑った。


「確かに、いないね。」


「そうだよ!
だって僕は妖精だからね!」


…意味が分からない。
< 83 / 85 >

この作品をシェア

pagetop