あいつとわたし
なんでこいつの方が私の体調理解してんだよ。
そんなことを思いつつ、自分が体調不良だと気づいたらどんどんしんどくなってくる気がした。
「今井… 私まだ急ぎのやつが。」
「ばーか。そんなんでやってもミスしておわりだろ。俺が片付けてやるからここで寝てろ。」
ぽんぽんと頭を撫でられた。
こいつの手。こんなに安心するもんなんだ。
そう思っていると気づけば深い闇におちていた。
「おい 。起きろ。安西。」
身体を揺すられて気がついた。
寝る前よりも身体はだるく重い。
こりゃ風邪だ。
そんなことを考えながら目を開けるといつもと違う景色だった。
あれ、私の部屋のカーテンってこんな色だっけ。
そんなことを思いつつぼーっとしてるといきなり顔が視界いっぱいに広がった。
「え?今井??」
なぜ目の前に今井が
「お前、うなされてたぞ。」
「うっそ。ってかここどこ?」
「俺の部屋。」
あぁ、だから見たことないカーテンの色…
「え!?今井の家?!」
「お前ぐっすり寝てたし起こして家の場所聞くのもどうかと思って連れてきた。」