地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~
私が1-2に入ると、クラスの男子が珍しいものがあるかのような目で見ていた。



大丈夫、この反応は想定済み。



「こいつが噂の女子生徒だ。結城、自己紹介」



え!?
クラスに入っていきなり自己紹介!?
どどどうしよう…



藍沢先生に助けの眼差しを向けてももはや見てくれない。



うぅ…さっきの安心しろはなんだったの?



「わわわわたしは、ゆっ結城…」



「結城…もしかして奈央か?」



言葉がガタガタ震えていた時に、後ろの席の方から爽やかな声が聞こえてきた。



何処かで聞いたことのある声…



私がチラッとそっちに目を向けると、そこにはさっきの声に合う、爽やかなイケメンさんが立ち上がっていた。



「奈央!!」



爽やかな男の子が私の方に近づいてきて、笑顔で私の両手を強く握りしめてきた。



だだだだ、誰~!?



「俺だよ、俺!」



だから誰ですか!



はっ!
まさか、今、少なくなってきているおれおれ詐欺ってやつですか!?



私は混乱して何も言葉が思い浮かばなかった。



「おおお、おれおれ詐欺ぃぃぃ!!……」



「……え?」



は!
私が我に戻った頃には、クラス中がシーンと静まり返り、目の前にいる爽やかな男の子は目を点にして私を見ていた。



誰か、助けてください(泣)




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