地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~
「相部屋…相部屋、相部屋?相部屋…」



フフフ、誰と相部屋なのかは言われてからのお楽しみらしいですよ。



私は絶賛落ち込み中です。



「相部屋…相部屋、」



私がずっとぶつぶつ呟きながら学園内の庭園を歩いていたからか、周りにいる生徒さん達に変な目で見られていた。



今の私にはどうでもいいこと。



「相手、誰なんだろう?」



そう思いながら、私は俯いて考え込んでいたら、下げていた頭に誰かの身体が当たってしまった。



謝ろうと顔を上げると、そこには不機嫌そうな表情をしたまたまたイケメンさんが仁王立ちしていた。



……誰?



「誰だ、お前。この俺様の腹にぶつかるとは、いい度胸だな?」



なっ…
なんだか怖い人が目の前にいる!!



制服も着崩しているし、髪の色も真ん中に赤色のメッシュかかってて、近寄りがたい…
だけど、まつげ長くて綺麗な瞳をしている。



「すすす、すみません!」



私はなんとかこの場を静めようとひたすらあやまり続けるけど、さらに不機嫌になるイケメンさん。



今日会ったイケメンさんの中で一番怖いよ…



びくびく震えていると周りの生徒からぼそぼそと小さな声が聞こえてくる。



"姫野グループの御曹司だ"
"視線あったら殺られるぞ"
"あの地味女、パシられるんじゃねぇ?"



……全て、嫌なことばかりなのはなんででしょうか?




< 15 / 49 >

この作品をシェア

pagetop