地味子ちゃん改造!?～私と彼らのラブゲーム～

｢早く退けてくださいーーーっ!!｣



バンッと軽そうなイケメンを押し倒してダッシュで走った。



すいません！
けど、どうしても人に触られるのが苦手で、ああするしかなかった！



たださえ苦手な軽そうなイケメンさんだったから余計力が入っちゃったかもしれない、、、



気にしない、気にしない！



｢待てーっ!!｣



えぇ!?
何故追いかけてくるの！



｢来ないでください！｣



｢いーや、なんか面白いから追いかけちゃうよ～｣



えぇ!?
なんなの、その考え方!?



あ、数学準備室過ぎちゃったよ！
けど、戻ったらあの人に捕まってしまう。



私は本能的に走り続けた。



｢おっおい、地味女！｣



なんて、またまた聞き覚えのある声が聞こえてきたけど、気にせずに走り過ぎようとしていた時、
私は腕を捕まれてしまった。



ああ、捕まっちゃった…



一番関わりたくない人物に捕まって…んん？



諦めて振り返ってみると、そこにはとても見覚えのあるイケメンさんが無表情で私を見つめていた。



｢………もう、大丈夫｣



｢あ…ゆっ優先輩｣



いつ見てもかっこいいなぁ、優先輩…
なんて、少し見とれていたら頭から殴られたような痛みがじんじんときた。



優先輩じゃないのは分かって優先輩の隣にいる人を見てみると、そこには見たことのある人が不機嫌そうに立っていた。