地味子ちゃん改造!?～私と彼らのラブゲーム～

あ、あ、あ、
こっこの人は……



｢俺様を無視するなんていい度胸だな？｣



あのいつぞやの、、、



｢こここ怖いイケメンさん!?｣



｢な!?誰が怖いだ!!｣



うう…そんなに怒鳴らなくても、と思っていても、こんな怖い人には言い返せない。



というか、無視した覚えも…



"おっおい、地味女！"



もしかして…あの時の声は、、、



｢すすすすいません!!もっもうむっ無視しません！｣



｢おー、無視したのは思い出したんだな？｣



ひーっ!!
この人、ヤクザもびびるくらい怖いよ！
逃げたい、けど、ずっと優先輩が腕を離してくれない！



離してください、と、視線を送っても、優先輩は目線で離さないって言っている。



つい、瞳から涙が止まらなくなった。



｢あ～あ、怖い姫野と地味子ちゃんを離さない柳原がいじめた～｣



なんて、怖い人に捕まえられていた軽そうなイケメンさんがそう呟いた。



呟いた瞬間、怖い人が軽そうなイケメンさんを掴んでいた腕をより強く掴んだ。



｢くそ翔(ｶｹﾙ)、お前みたいな変態になんで怖いだのなんだの言われないといけねぇんだよ、ああ？｣



｢うわ～、怖いよ～蓮くん｣



｢………地味子言うな、翔｣



｢ね～、君たち。俺が先輩ってこと忘れてないかな？｣



なっ何だか、優先輩も腕離してるし今のうちだよね、逃げるのは…



｢さっさようならっ｣



｢｢｢え？あ…｣｣｣



私はすぐに数学準備室に向かった。