地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~

藤沢直人

「随分と遅かったな、結城」



怒ってはいないんだろうけれど…



「すっすいません…」



こんなに笑顔が怖いって思ったのは初めてです!



「まあいい。どうせ1・2時間授業出させるつもりなかったしな」



授業をサボらせようとした教師が目の前に…
そこまでして私を呼んだわけはなんだろう?



息を整えて、近くにある椅子に座った。



「そんなに堅くなるな、少し話すだけだからな」



1・2時間話すのが少しなのだろうか?
などと思っていると、藍沢先生がずいっと顔を近付けてきた。



私は怖くなって1歩下がってしまう。



「ふーん…初めてだ」



「…え?」



「俺が顔近づけるとほとんどの女は一瞬で惚れるのにな」



ハハハと笑われ、なんで笑われているのか分からないであんぐりと口を開けて呆けていた。



「まさか、こっこんなことのために私を呼び出したんですか?」



「ああ」



そっそんなにきっぱりと…
確かに藍沢先生はかっこいいかもしれないけど顔近づけただけで惚れることがあるのかな?



私は、ドキドキするけど、好きな人はきちんと向き合って決めるものだと思う。



「なんだ?何か言いたいことがあるんだろう?」



普通だったら言えない。
本音なんて。



けれど、私の口は自然と開いていた。




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