地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~
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はぁ…



つい、ため息をこぼしてしまった。
仕方ないですよね。



だって、あのあと藍沢先生に…



"結城、マネージャーがチアリーダーやるのはどうだ?"



"あ、ははは…その服、きっきっ着ません、よ?"



"ハハハハハ…な?"



"いやー!!(泣)"



となって、服を着る前に逃げてきました。



なぜか今日は色んなものから逃げています。
逃げ足だけは早いみたいです、私。



ガラガラ…
ようやく教室に着いたかと安心して入る。
いや、教室も安心できないんだけど。



先生、1・2時間の授業の時間だけとか言っていたが…
何だかんだあって昼休みになっていた。



教室に入ると、案の定、食堂や外で食べてる生徒ばかりで、誰もいなかった。



と、思っていた。



「奈央!」



「あ…直人くん」



「奈央の事、待ってたんだ」



私を?
なんでだろうと疑問に思っていると、直人くんは自分の席から入り口にいる私の元へ走ってきた。



ああ、藍沢先生と違った純粋な笑顔!



まぶしい…



「一緒にお昼食べよう?」



あ…
直人くんの手が私の手を繋いで…



「外で食べよう?桜も綺麗に咲いてるし」



「いいの…?」



「いいに決まってる!また、昔みたいに仲良くしよう?」



直人くん…
あなたのその言葉で、私、気持ちが少し軽くなりました。



ありがとう。




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