地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~
綺麗な桜



生き生きとした草花



焼きそばパンを頬張る直人くん



はっ!?
しまった、直人くんにもうっとりしてしまった。



すいません、こんな私が直人くんをうっとりしまって。



「?どした、奈央」



「へ!?いっいや、なんでも…」



…こんなカッコいい直人くんの隣に私がいてもいいのだろうか?
だって、マンガとかではカッコいい男子には可愛い女の子がつきものだし。



私なんか…
小さいころから相変わらず地味で可愛くないし。



あ…なんか悲しくなってきたから、考えるのやめよう。
せっかく直人くんが誘ってくれたんだから、楽しく食べなきゃ。



「こっこれ、美味しいね?」



「だろ?俺もさ、この高校きて初日でこの焼きそばパン知ってさ。上手いって評判だったから」



「う、うん!!」



モグモグモグ…



モグモグモグ…



しっ静かになってしまった。



チラッと直人くんを見てみる。
直人くんはずっとこっちを見ていた。



思わずドキッ



「奈央」



「ん…?」



「……奈央に会えて、本当に良かった」



直人くんはそう言うと、頬を赤くして私の頭を撫でる。



あ…
なんだか落ち着く。



つい、顔が緩くなった。




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