地味子ちゃん改造!?~私と彼らのラブゲーム~
藍沢先生と私は職員室から出て1-2クラス前まで来ていた。



ここまで来るのに一言も言葉を発することがなかった。



「俺が先に入るから、呼ばれたら入れ」



藍沢先生はそう言ってクラスのなかに入って行こうとする。



ああ、行かないで!
そんな思いからか、私はつい藍沢先生の服の裾を掴んでしまった。



「おい…結城?」



「あっ、えっと、なんでもない…です」



私の慌てぶりが面白かったのか、藍沢先生は笑いながら私の頭を優しく撫でた。



「安心しろ、な?」



そんな藍沢先生の一言に、不思議と緊張が抜けていったのが分かった。
大きな手だなぁ…



"じゃあ俺は行く"といって藍沢先生は今度こそクラスの中に入って行った。



大丈夫、大丈夫、大丈夫…
もしクラスで何か聞かれても下向いていれば皆離れていく。
私が1人で居られることができる。



一番最初にある変なちょっかいも、時間が経てばなくなるし私を忘れてくれる。



中学生まで、そうだったから。



「……ということで、入ってこい」



先生の声が私へと向けられた。



…こんな所で負けてたまるか。




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