意地悪のっぽと強気ちび


「ねぇ、おなかすいたんだけど」


2時間目も終わり、次は3時間目だという頃の休み時間。


自分用に持ってきていたスティック状のお菓子を食べていれば、突然奴は振り向いてきた。



「これは私のだから」


誰がやるか。と自分の方へ見せつけるように引き寄せる。

けれども、背のお高い結城くんはどうやら腕も長いらしく、いとも簡単に私からお菓子の箱を取り上げた。




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