意地悪のっぽと強気ちび


「えー、そんなに急がなくても売店だよ?大丈夫だよー」



「………無くなってもしらないからね」



ポイッと財布と共に教室から追い出されれば、もう行くしかない。


暢気に歩いていれば、どんどん騒がしくなっていく廊下。


心なしか熱気で暑い気がする。



嫌な予感を拭えぬまま角を曲がれば、私の足は一瞬止まってしまった。



< 3 / 99 >

この作品をシェア

pagetop