意地悪のっぽと強気ちび
気持ちいい…………
汗をかいて暑かったっていうのもあって、その快適さにうっとりと目を閉じる。
しばらくそのままでいれば「ねぇ」と上から声が降ってきた。
「もうそろそろ、自分で持ってくれない?」
「へっ!?あ、ごめん」
そういえば、結城くんが色々やってくれたんだった。
あまりの気持ちよさにすっかり忘れてたや……
慌てて氷を押さえれば、ひらひらと手を振る結城くん。
そのときに触れた手はとても冷たくて、長い間私の頭に氷を当てていてくれたことがわかった。