意地悪のっぽと強気ちび

「何?緊張してんの?」



椅子に座っていたはずの結城くんは、すくりと立ち上がると私の前へとやって来る。


そして、ベッドに腰掛けている私の両脇に手をついた。



「え、や、えっと………」



な、何これ!?どういう状況!?


状況が掴めずにされるがまま。

固まってしまった体は動くことなく、ゆっくりと近付く結城くんの顔に、ぎゅっと強く目を瞑った。


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