意地悪のっぽと強気ちび


「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」


「12番と24番をダブルで一つと、3番と20番もダブルで一つ。両方コーンでお願いします」



えっ!と声をあげて横を見れば、店員さんに注文を済ましてしまっている結城くんが、何か?みたいな目でこちらを見ている。



いや、確かに決められなかったのは私なんだけどさ!いくらなんでも勝手に決めなくったっていいじゃん!しかも確認ぐらいしてくれても!



しかもこれが奢りとか腹立つ!!!


けれども約束は約束だし、不服だけど鞄から財布を出せば、結城くんは既にコーンに乗ったダブルのアイスを受け取っていて、ほら、行くよ。なんて声と鋭い視線で訳がわからないまま誘導を受けた。


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