白苺珈琲店






「………ス…アリ………ス………アリス……!………アリス!起きなさい」


お母さんの声が耳に響いて、自然に目が開いた。

「ん………?」

「終わったわよ」

お母さんの笑った顔がはっきり見えた。


「終わった?」

鏡を見ると本当にボブっぽくなっていた。

ひどい天パーは治って、耳の下らへんでくるんと巻いてある。

ぱっつんもそのままで、金髪がミルクティーの色に変わっていた。

お嬢様っていうか、メイドさんに似て、一般人の童顔だ。


まるっきり変わった。



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