強引上司のターゲット
バタンッと大きな音でドアが閉まってから課長が行き先を告げている。
聞いたことのない住所に不安になった。
こんなグルグルな頭でぐっちゃぐちゃな顔なのに、何処かに行くような気分じゃないから。
「あ、あの…」
未だに課長の胸元に押さえられてる頭を上げながら、どこに向かっているのか確認しようとしたら、とんでもないことを言われてしまった。
「俺の家に行くから。」
……っ!!?そ、それは…ちょっと…
「あ、いえあのっ!大丈夫なので、あたしはこのまま失礼」
「部下が泣いてる理由は上司として把握しておく必要があるんだ。」
またもや被せて言い放つ課長は、部下だの上司だのと言いつつ完全に悪い顔をしている。
ニヤッと笑う顔はまるで小悪魔だ。
ムカつく!
普段の爽やかさはどこにいってしまったのか。
きっと、プライベートなことなのでーとか言っても、無駄なんだろうな。
それになんとなく、ムカついたら元気が出てきた。
いや、泣いたから?
どっちでもいいや。
あたしはそのままタクシーが止まる場所まで、付いて行くことにした。
聞いたことのない住所に不安になった。
こんなグルグルな頭でぐっちゃぐちゃな顔なのに、何処かに行くような気分じゃないから。
「あ、あの…」
未だに課長の胸元に押さえられてる頭を上げながら、どこに向かっているのか確認しようとしたら、とんでもないことを言われてしまった。
「俺の家に行くから。」
……っ!!?そ、それは…ちょっと…
「あ、いえあのっ!大丈夫なので、あたしはこのまま失礼」
「部下が泣いてる理由は上司として把握しておく必要があるんだ。」
またもや被せて言い放つ課長は、部下だの上司だのと言いつつ完全に悪い顔をしている。
ニヤッと笑う顔はまるで小悪魔だ。
ムカつく!
普段の爽やかさはどこにいってしまったのか。
きっと、プライベートなことなのでーとか言っても、無駄なんだろうな。
それになんとなく、ムカついたら元気が出てきた。
いや、泣いたから?
どっちでもいいや。
あたしはそのままタクシーが止まる場所まで、付いて行くことにした。