今もずっとこれからも。
休み時間には空人が遊びに来てくれて、
お昼も一緒に食べて、
一緒に帰ったりして、どんどん仲良くなっていった。
それから二ヶ月ほどたったある日の放課後、
空人に呼ばれてあたしはあまり人が来ない図書室に来た。
もう空人いるのかな?
そう思いゆっくりと図書室のドアを開けた。
ガラガラガラ......
「うわぁ、本の匂いだ。」
そうつぶやいたあたしに誰かが答えた。
「そりゃそうだろ!」
びっくりして振り返るとそこには空人がいて、
「悪かったな呼び出して。」
「え?ううん。どうしたの?」
「亜夢に言いたいことがあって呼んだ。」
「なぁに?」
不思議に思って首を傾げる。
「亜夢、一度しか言わないからよく聞いて。」
「う、うん。」
「俺、亜夢が好きだ!」
「へ?」
いきなりの告白にびっくりして変な声を出したあたし。
「女なんてどうでも良かったのに、亜夢だけは違った。始めて本気で人を好きなった。亜夢..........俺、亜夢が本気で好きだ。亜夢といると普通の俺でいれる。ありのままの俺でいれるんだ。」
「空.........あたしもだよ。あたしも空が好き。ずっとずっと前から。廊下で空とぶつかる前から好きだったよ。ぶつかった時本当にびっくりした。まさかあれから仲良くなってこうやって好きだって言ってくれたことが凄く嬉しい。」
「亜夢。」
そういって空は優しくあたしを抱きしめてくれた。
それからあたし達は毎日の様に一緒にいた。
空と一緒に登校して、空と一緒に下校する。
それが毎日の日課になって、
休み時間は、空とあたしと笑美と、空の友達の璃玖(リク)くんで笑いあった。
笑美は、好きだった人に振られたくさん泣いていた。
でも無理に元気なふりをしていたのにあたしは気づいた。
「笑美、無理して笑わなくていいよ。あたしの前では泣いてもいいよ。」
そういった途端、笑美は子供の様に泣いた。
泣きやんだのか、笑美は満面の笑みで"ありがとっ"といった。
「あたしもう大丈夫だよ!」
そう言って笑う笑美にあたしも自然と笑がこぼえた。