今もずっとこれからも。
三年前
高校三年生になって半年。
別れは突然に訪れた。
放課後の図書室。
空に呼ばれてあたしは急いで図書室に来た。
そこにはあたしを待っていた空がいて、
「ごめんね、遅くなっちゃって。」
「あぁ。」
そう答える空。
どうしたんだろう?
そう思い問いかけようとした時だった。
「亜夢、俺ら別れよう。」
そういった空に、
「.........なん、で?」
そう聞くしかなかった。
「もう好きじゃない。」
冷たくそう言い切って背を向け、歩き出す空にあたしは、静かに涙を流す事しか出来なかった。
どうして?
どうして?
その言葉だけ頭に浮かんで涙が止まる事はなかった。
次の日、あたしは重たい瞼を開け、学校に行く準備をし、家を出た。