SMILE
「え、あ、あれはちょっと..........
なんでもないんですよっ!本当。
しかも槇原さんはなんにも悪くないです!
気にしなくてよかったのに.........」
この人はどこまでいい人なんだろうか.......
人間、こんな人もいるんだと感動した。
「そうなんですか.......
それならよかったです。」
槇原さんはホッとした表情だった。
「あ、車まで送りますよ。
捕まってください。」
また一回は断ったがきいてくれないよので
お言葉に甘えさせてもらった。
「あの、図々しいと思うんですが、
携帯持っていますか?」
私はまだ持っていなかったので
申し訳なく持っていないと答えた。
その代わり槇原さんから
電話番号とアドレスが書いてある紙切れが
渡された。
「暇になったらかけてください。
いつでも待っています。」