SMILE
ふと槇原さんの顔を見たら
とても顔色が悪かった。
「大丈夫ですかっ?!
とても顔色が悪いことですよ!!!」
槇原さんは笑顔を無理矢理作って
「大丈夫です。心配かけてすみません。」
とても大丈夫そうではない。
「すみません、もう戻りますね.......」
槇原さんはそう言って立とうとしたが
ふらついて倒れそうだった。
私は自分がケガをしているのを忘れ
とっさに支えてしまった。
槇原さんは立っているのもやっとだという
状態で意識もあまりなかったようだ。
幸い槇原さんの病室に近かったので
私は槇原さんに肩を貸して、
病室まで送っていった。