SMILE
病室のベッドに寝かせて少し見守って
いると、槇原さんは目を覚ました。
「.......ここまでありがとうございます。
情けないですよ。自分が.......
もう、歩こうにも肩をかりなければ
いけないほどなんて.......
.......もう、僕には近づかないでください。
僕と関わっていいことなんてありません。」
「嫌です。」
槇原さんは驚いていて目を見開いた。
自分でもこの時びっくりしました。
でも、この時槇原さんの言う事を
聞いてしまったら、槇原さんは孤独に
何かと闘わなきゃいけなくなると
私は勝手に心のどこかで思いました。
「槇原さんは私のことを何度も助けて
くれました。
槇原さんが苦しんでいるなら傍にいたい。
私が傍にいてもなにもできません。
だけど槇原さんを1人にしたくない。」