SMILE
「治ることは.......ないでしょう。
あなたとも触れ合えない.......
デートも一緒に写真をとることも
キスすることも、手をつなぐこともできない。そしてもぅ、来年には僕はいないでしょう。」
私は涙を堪えた。
ただ、あ然としていた。
「槇原さん.......私はあなたがいなくなるのが
嫌です。私は絶対にあきらめません。
槇原さんが元気になって一緒に手をつなげる日がくるように槇原さんを元気にします。
医療なんか全然知らない私ですけど
槇原さんを絶対、1人にしないと約束します」
私はこんなことをよく言えたなぁと
後々思った。
優斗はこの時どう思ったのかわからないけどちょっと笑ってた。
私は言ったあと急に恥ずかしくなって
赤面してしまったけど、
優斗は優しく、「ありがとう」っていってくれた。
優斗........こちらこそありがとう。