SMILE
私は驚いて起き上がろうとしました。
けど。男の子が私の頭を軽く押さえて
いたので、私は振り払えませんでした。

「こうすればあなたも横になりやすいでしょう」

男の子はそう言った。

「あ、あの。名前も知らない人に
膝枕してもらうのも、ちょっと.........」

「え、あ、そうですよね.........
僕の名前は槇原優斗っていいます。
今年の春から高校2年です。」

私は自己紹介ではなく
開放してほしかったのだが.........
この人は優しいのか天然なのか
と思いながらも離してくれなさそうなので
諦めた。

というより、やっぱり私より年上だったんだ。
と思った。



いつのまにか私は槇原さんの
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