好きとスキが重なった日
プロローグ
私には4つ歳が離れている神崎真理(カンザキ
マリ)という名の姉がいる。



赤みがかったブラウンのロングヘアーに、私よりはるかに上を越えるスタイル抜群で、スポーツも出来て何よりモテるし可愛い。


それに比べて私は、中学生の頃…
超がつく程の地味だったし、今更オシャレしようと可愛い服を着るものの、姉と一緒に隣を歩くだけで、周りにいる人々は瞬時に目をキラキラと大きく輝かせ、姉の真理の美貌へと一瞬で吸い込まれていく・・・。







だから私は何をやっても姉の真理には勝てない。




何せ姉の真理に勝負を挑もうと、勝手に被害妄想をしようとしている私がバカなだけなんだけどね。






それにしても、どうしたら可愛くなれるんだろう。





それが今の私が抱え込む、一番の悩みの種かもしれない…。


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